【雑感】FRBがまともだとは思いませんが。
こんにちわ。
FRBが利上げしたのに日銀は利上げしないので、FRBが正しいという
意見をたまに聞きますが、私の考えは違います。どちらもダメです。
まあ、私も日銀を国賊なんて言ってましたが、冷静に考えてみると。
いわゆる、MMT理論、財政ファイナンスというのは、私も間違い
だとは思いますが、FRBが正しいなんてことは全く思いません。
アメリカや欧州は、今、日本とは別次元のインフレに悩まされて
います。なので、もやは、それを抑え込むには、利上げという選択
しか、残されていないのですよ。恐らくは。1ルーム家賃50万円とかです。
で、仮にインフレを抑え込めたとして、次に待っているのは利下げ
つまりは、QE(緩和、通貨の刷りまくり)と相成ります。
FRBは、1913年設立以降、そうやって、何度もQEをやって
庶民から、インフレ、通貨の希釈という形で、富を奪い取ってきた
実績があります。インフレをもたらしてきた確信犯です。
富というものは、無くなりません。移動するだけです。この場合は
通貨の下落⇒FRBの株主、政府への富の移動という構図になります。
FRBの株主は、日銀と違い、100%民間です。その株主は明確
ではありませんが、恐らく、銀行その他でしょう。
考え方を変えると、日銀は、利上げというインフレを抑え込むため
の手段を一応は残していることになります。できない訳ではない。
利上げ(国債売り)をしたとすると、その利払いは増えるわけですが
日銀は、政府の子会社(50%)ですから、親⇔子での連結決算と
相成ります。あと、国債の利回りの上昇≒国債価格の下落 なわけ
ですが、国債価格が下落すると、今度は、日銀は、安い価格で国債
を買い取ることができます。つまり、高く売って安く買い戻すこと
になります。利上げで最後に笑うのは、日銀かな?とすら思います。
投資とは、『安く買って高く売る』という行為です。これは、
誰が、どんなに否定しても、真理だと思います。配当,利子込で。
金利を上げると、住宅ローンなど借りれなくなる人、返せなくなる
人が出てきますので、不況と隣り合わせです。今は、利上げを
する時期ではない、日銀は、まだ、そう考えている気がしてきます。
ただ、米ドルや日本円もそうですが、今の通貨は不換紙幣です。
一時的には現金が最強でも、その価値は失われる運命にあります。
私は、これだけをずっと抱えたままでは、幸せにならない気がして
います。なので、一部、ゴールドやシルバー、株式などに替えて
おくべきかなと思っているわけです。
不動産は自宅以外はちょっと手がでないですね。
さて、先日、財務省ですが為替介入を日銀に指示し実行されました。
このタイミングで?とは思いましたが、投機筋をある程度、抑え
(口先介入だけでは無く、実際に何時でもヤレルよという意思表示かな)
込むためのけん制でしょうか?まあ、つまりは、実際に介入する
かどうかは別として、日本と中国だけで、500兆円近い?米国債
を持ってます。利上げだけでなくこれも先ほどの手段に成りえます。
実際にどうやって介入したかは、私も、よく理解できていませんが
何らかの形で、米国債を売ってドルを調達し、それを円に換えたと
思います。この行為は、米国債の価格を下げる≒金利は上昇する
方向かと思いますので、米国が利上げを行う中では、それを手伝う
行為とも考えられそうです。金利差は拡大するよね?ドルはどこに行ったの?
いずれにしても、今回の実際の介入で、5円くらい動きましたので
NYウォール街の投機筋のいくばくかは刈られた可能性はありそう?
円安の流れはしばらく止められないかもしれませんが、釘を刺した
形にはなるでしょう。日本にそれほど、焦りはない気もします。
ドルは戻してますが、それ以外の対円での通貨は刈られている様子。
基軸通貨という特権に胡坐をかいている米国とは違った形で、
日本はインフレや為替に対する玉を残しているとも考えられます。
米国株式を買い続けている私が言うのも、ちょっと照れますが
米国こそ、資本主義の悪の枢軸だと思います。戦争屋ばかり。
アメリカ・・・お金を借りている側&お金を貸している側
日本 ・・・お金を貸している側
新興国 ・・・お金を借りている側
さて、どの国の通貨が本来強くあるべきでしょうか?
軍事的には別ですが、簡単な話ですね。基軸通貨のドルは別格扱いですけどね。
参考)韓国国民年金、韓国銀行と100億ドル通貨スワップ締結へ
韓国は、日本や米国との通貨スワップが結べず、国民年金と
韓国銀行が通貨スワップを締結した様子です。
色々、ごねた結果、日米両国から見捨てられた形ですね。
果たして、これ、通貨スワップと呼んでよいのかな???
韓国〝通貨危機〟寸前 「日米がスワップに応じてくれる」と勝手に妄想
米国に追従して利上げしている国の末路なんですよねぇ。これが。
債務国(家計・企業を含む)と債権国の違いを理解していない人が多い気がします。
最後に、日本の現段階でのインフレ対策は、増税だと思います。
どちらにしても国民は苦しくなりますが。
やろうと思えば手段、玉はあります。そこのとこ、お間違えなく。
痛みを伴うので、日米ともバラマキ(緩和)を絶賛実施中です。
問題は、両国民がその痛みにどこまで耐えられるか?です。
インフレ:ステルス増税、 増税:これは文字通りです。
参考)【雑感】日米のインフレ対策
では。