【雑感】銀貨の真贋について。
こんにちわ。
私は、銀貨が大好きです。
銀貨は、金貨などと違い、値段も安いため、ヤフオクやメルカリ
で買う人も多いでしょう。そもそも、銀貨なんて買わないって?そうかもしれません。。。
確かに、そういう所で買うと安く手に入るわけですが、偽物を
掴まされる可能性も高くなります。顔の見えない取引ですから
注意をしなければなりません。
私自身が気を付けていることは、入札前は以下になります。
①重量、サイズ
②銀貨の外観、模様
③不明点について質問
まず、①重量については、1オンス銀貨であれば、31.1gで
あり、これに近い値が出るはずです。重量は記載しているもの
が多いですが、明らかにこれより軽い場合は偽物です。
次に、②外観ですが、これは見慣れていないと難しいと思います。
自分が手にとって見慣れているもの、例えば、私の場合は、米国
が作っているイーグル銀貨などが分りやすいですね。
更に、③質問ですが、写真の写りが悪くて分かりにくいとか、
普段見慣れていない銀貨であれば、重量に加えて、比重が測定
できるかどうかを聞いてみます。これは、相手が比重測定の仕方
を知っているかどうか(あるいは器機を持っているかどうか)に
かかってきます。100%ではありませんが、だいたいこれで
偽物を除外することができると思っています。
古銭的価値があるものを除きます。昔の希少価値のある銀貨、
例えば、貿易銀や1円銀貨は、銀の含有量、重量、比重も合わせて
くることがあると聞いています。鑑定書や目利きがないと無理というやつ。
実際に買って、入手してからは、必要に応じて、以下のチェック
をかけます。(全数ではなく、抜き打ちでやることが多いです)
①重量の測定
②比重の測定 純銀の比重は10.5
③磁石(ネオジム)での反応を見る。
①の重量は、1オンス=31.1gなのですが、ビッタリ、その
重量であることは稀です。若干重め、例えば、31.15gとか
になっていることが多いです。この理由については、諸説ありますが
イーグル銀貨であれば、銅をわずかに含みますので、その分、
多いのではないか?という話は聞いたことはあります。
②比重の測定ですが、比重計は10万円~出せば、買えますが
私は、デジタルスケールと、あとは100均でそろえた材料を使い
(2千円以下、小数点以下2ケタ)
簡易的に測るようにしています。しかし、その測定原理は同じです。
アルキメデスの原理を応用、体積を測って重量で割り算する方法に
なります。高校物理の初級レベルかと思います。もう忘れましたけど。
③のネオジム磁石によるテストですが、そもそも、磁石にくっついて
しまった場合は、銀ではなく、鉄やニッケルのような強磁性の金属
ということになります。銀は、磁石にくっつくことはありませんが、
銀貨を斜めにして、その上から磁石を滑らせると、ストンと落ちずに
ずずずーという感じでゆっくり落ちていきます。反磁性金属です。
ネオジム磁石は、100均で売っていますが、磁力が強力なため
取り扱いには注意が必要です。特に小さな子供がいるご家庭では
使わない方が良いでしょう。これで白銅などとの区別は可能です。
金、銀、銅は、いずれも、反磁性金属のため、銀と銅の判別は、
比重などから行うことになります。(銅の銀メッキとかですね)
他には、叩いた時の音で判断するという音響テストもありますが
銀貨のサイズによって違いますので、本物だとわかっている同種
の銀貨と比較するのが良いと思います。
その他、気を付けているのは、中国製の銀貨、例えば、パンダ
銀貨などは買わないことくらいですかね。どうしても欲しければ
正規のコインショップから買うのが良いでしょうね。
銀貨を売ったことはありませんが、その必要性が出てきた場合は、
以上のようなチェックをしてから出品しようとは思っています。
あとは、古物商免許を取ることも考えていかないと。。。
追記)金とタングステンは、比重がほぼ同じですので、たまに中身が
タングステンといった偽物が発見されることがあるようです。
銀だと諦めがつきますが、金の偽物はダメージ大きいので、
3大地金商など正規の所で買うのが良いと思います。
銀と比重の値が近いのは、モリブデンあたりでしょうか。
銀のボラティリティは、かなり高いので要注意ですが、このところ
高くなってしまった金に比べるとずいぶん安く、1/80程度です。
銀は貴金属ですので、関心がありましたら、検討の余地ありかと。
参考)アルキメデスの原理 - Wikipedia
主な金属の元素記号と比重表
いろいろな磁性
では。