早期リタイアを目指すブログ

投資と年金で早期リタイアを目指します

【雑感】ちょっと違うんですけどね。

こんにちわ。



先日の「家計の値上げ許容度は高まっている」発言に対して、


批判が殺到しているようです。



これは、当然そうなるだろうなとは思いましたが、私の言いた


かったことは、上記の記事とは、少し違います。



まあ、冷静に考えると、そもそも、上記の記事の下の、みんな


の意見の中にもあるように


 相次ぐ「値上げ」、家計への影響を感じますか?


という問に対して、9割の人が『とても感じる』と回答しています。


6万件以上の回答がありますので、肌感覚として合わない、庶民的


な感覚からもずれている発言だったと言うのは、その通りだと思い


ますし、撤回することが目に見えてるのに、そんな発言しないでよ!


ということはあります。まあ、それは、横に置いておいたとしても、


(一つ目は)きちんとしたデータに基づいて発言して欲しかったという


ことです。今回の場合、『家計の値上げ許容度』とはどういう定義で


どんなデータに基づたものか?を(統計的に)示した上で、発言して


ください ということです。これは今回の発言に限りません。



あと、この記事の中で、


 落語家の立川談四楼さんは<目の前にいたら「もういっぺん言ってみろ」と怒鳴りつけるところだ。人々の買い物する姿を見ろ。ひとつも嬉々としてねえぞ。生きるために仕方なく、溜息をつきながら食料を選んでるんだ。早く札を刷ってばら撒け!>とツイートし、2400件以上リツイート(再投稿)され、8000以上の「いいね」がついている。


という部分があり、そこで、『早く札を刷ってばら撒け!』という


話がありますが、私の言いたかったのは、ある意味、この逆です。



コロナ渦で、バラマキすぎたお金、刷りすぎた(実際には信用創造


より生み出された)お金を、そろそろ回収する方向で動かないと


円安もインフレも進むのでは?と言う話です。FRBは、利上げには


踏み切りましたが、この回収にまでは踏み込めていないと思います。


膨らみすぎたバランスシートの縮小です。6月からやると言ってたような?


利上げだけだったら、借金(ローン)をして物を買うという行為や


設備投資が減りますので、景気を冷やす効果はありますが、金利分の


お金は、生み出され続けることになります。利上げで出来のは、


(お金は増えるが)お金の流通速度を落とすことが主だと思います。


お金の流通速度を落としても、インフレが止まらないかも?という


危機感もあり、米国FRBは、お金の回収に踏み込むと言っています。
     一瞬できても、いずれ、また緩和することになると思いますけど。


世の中にバラマキすぎたお金の回収、つまり、中央銀行が購入した


資産(国債、ETF、REIT)を売却して、お金を回収する出口戦略を


とっていかないと、円の購買力は保てないのでは? ということです。


限られた物品に対して、円という通貨だけが増え続けますので。


これは、利上げの次のステップです。それをどのタイミングでやる


のか、あるいはその前の利上げはどのタイミングでやるつもりなの
     (10年物国債の金利上昇の許容範囲の緩和)
か?出口戦略を具体的に示して欲しかった、これが2つ目です。
  日銀は利上げすら出来ないでいます。


あと、お金があっても資源が無い・手に入らないという事態、


海外から買い負けるという事態を回避することを考えないと


大変ですよ。資源国ではないのですから。



もしかしたら、異次元の緩和を始めた時点で、もう出口が


見えなくなっているのかもしれませんね?


フィッシャーの交換方程式(学説)では、


  物価(P)×生産量(T)=貨幣数量(M)×貨幣流通速度(V)



この学説に従うと、生産量が一定の(上げられない)時、物価上昇


を抑えるには、貨幣数量(M)や貨幣流通速度(V)を下げるか


極力増やさないようにする必要があります。異次元緩和を続け、


どちらもやる気がない ≒ 出口が無い という気がします。


残された手は生産性を上げることくらいですが、そもそも、その


資源が手に入らないのでは話になりません。買い負けるようでは。


 アベノミクスがやってきた異次元緩和というのは、ガンガンお金を増やし、かつ
 金利をゼロまで下げる、つまり、貨幣数量(M)も貨幣流通速度(V)も
 上げて、インフレ率、ひいては賃金を上げようとした試みだっとのだと思いますが
 つい、この間までは、お金は増えましたが、家計貯蓄や大企業の内部留保として、
 貯めこまれたため、流通速度は上がらない という失敗策だったということです。
 ただ、大きな物価上昇は起こらなかったため、年金生活者やセミリタイア者に
 とって、非常に生活しやすい良い環境だったのだと思います。
 しかし、今回のような資源自体が足りない、手に入らないとう事態であれば、
 激増したMに加え、生産量(T)が下がるわけですから、物価(P)の上昇が
 起こることは容易に想像できます。フィッシャーの学説に従うと。


 増えたお金が、物品に向かわず、貯蓄や投資に向かって、蓄財されると
 いうのは、案外、良いことだったのかもしれませんね。
 貨幣流通速度(お金の回転率)が上がらず、物価は安定しますので。
 アベノミクスという劇薬による副作用が起きる前に出口を考えて欲しいものです。
 私はデフレが大好きなんです。(歴史上、デフレでも経済成長した例はあります)


今回、お話したことは、例え少しづつであっても、私自身が


ゴールドを買い続けてきた理由の1つにはなります。


中央銀行はゴールド(正貨)を刷れませんのでね。。。



では。

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