【雑感】ドル高はこのまま進むのか?
こんにちわ。
今現在、ドル高円安が進んでますが、日米金利差が拡大して
いるため、金利の低い円から高いドルへと流れてるからという
考えが主流のようです。この際、円キャリートレードによって、
低金利の円を借りて、高金利のドルへ投資しているからという
理由もあるようです。
しかし、以下の歪が生じると思います。
①前から言ってますが、高インフレ通貨が高いという異常
②低金利で借りた円は、いずれは円で返す必要がある
③ドル高でドルが不足し、ドルの枯渇、流動性が低下
更に、過去の歴史を振り返ると、ドルは通貨の大胆な切り下げ
を2回行っています。1回目は1971年頃のニクソンショック。
そして、2回目は1985年頃のプラザ合意です。
今のドル枯渇が、当時の状況と似ているという話もあります。
プラザ合意では、協調介入により、ドル円は260円から、
120円くらいまで円高が進みました。3年位の期間で。
下記の動画を見ると(金銀の話は関係ありませんのでここでは割愛)
プラザ合意のVer2が、無いとは言い切れません。
通貨ショックを引き起こすプラザ合意2.0とは?銀の現物プレミアムの謎
もし仮にそれが起きると、ドルは暴落するわけですが、米国株式は
(暴落するというか、させるといった方が適正かも)
どうなるか、予想はつきません。通貨の価値の切り下げなので、
ドルの流動性が回復した場合、米株は買われ、ドル建てでの株の
価格は急騰する可能性はあります。
(1987年はブラックマンデー、1日でダウは22%、S&P500は29%暴落、
ドル安の時に、これが来たら、即気絶レベルですね。それとも更に買いに向かうか?)
まあ、為替の予測は、様々な思惑も絡むので、難しいですけど
歴史上、そういうことはあった、2度あることは3度あるという
ことわざもありますし、気にはなっています。
ちょっと、このところ『円安はどんどん進むのでドルに変えて
おいた方が良い』という論調が多すぎるので反論してみましたが
日本はそもそも、債権国で、海外からの借金は少く資産も多く
持っているはず。貸している側のはずです。
低金利で借りれる円がそうでしょう。
今、日本で大きな災害や有事が起こると、311の時にあった
ように、日本が持つ海外資産は、保険金支払い等のために、
円転され、急激に円高になることもあり得ると思います。
あと、米国は、インフレが落ち着いた後、景気が低迷する
ようなことになれば、今度は、また、利下げに転じること
になります。そうすると、景気低迷とドル安の同時進行の
可能性も出てきますね。何度も繰り返してきたQEですね。
私自身は、日本に住んでいて、資産の大半を日本円で保有
しているため、円高はリスクではないかもしれません。
もちろん、GPIF(年金機構)は、海外株式や債券など
外貨建て資産も保有しているため、年金受給額への影響は
あるかもしれません。
誤解のないように言っておきますと、外国株式インデックス
への投資は少しづつですが、続けていきます。
ETF入れ替え中でドルも少々あるのですが、気持ちとしては
ドルは通貨としては、持ちたくないかな という話でした。
通貨で通貨を買うと言う行為は長期的には報われない気がします。
では。