【投資】実質金利についての再考。
こんにちわ。
だいぶ前に、実質金利とゴールドについての話をしました。
その際、かなり短期的な話として、実質金利とゴールドの間には、
強い負の相関(実質金利マイナスでは、マイナスが大きくなるほど
金価格は上がる傾向)という話をしました。
①実質金利 = ②名目金利(米10年債利回り) ー ③期待インフレ率(10年)
で、このところの米10年物国債の実質金利とゴールドの最新チャート
を見ているのですが、相関が全くなくなってきています。
もちろん、ウクライナの地政学的リスクというのは多少あるかもしれ
ませんが、今回は、それとはちょっと違う気がしています。
もう、全く、10年物国債の実質金利とはかけ離れて、ゴールドが動き
始めたような気がします。下図になります。(黄色がゴールドです)
ソース:longtermtrends.net
昨年2021年始めくらいまでは、10年債実質金利とゴールド価格には強い
負の相関が見られたわけですが、その後は、相関が弱くなり、今年に
入ってからは、相関がなくなっています(右軸は上に行くほどマイナスです)
考えられるのは、世の中(今の米国)では10年物国債の金利は3%弱
ですが、10年後のインフレ率も3%弱に収まると見ていることです。
つまり、上のグラフと公式から見ると、10年後の期待インフレ率は
3%弱に下がっているのではないかと、見ているということです。
一方、ゴールドは、そもそも、これが間違っている、そんなに簡単に
インフレは収束しないよ と暗に逆に囁いている気がしています。
10年後になってみないと本当のところは分かりませんけど。
私は、インフレは収まっていてほしいとは思います。
(米国はどうでもよいですけど、日本、リタイア者にとってはデフレが一番)
あと参考までに、近々までの1年物国債についての実質金利の推移を
下に貼っておきます。
ソース:longtermtrends.net
インフレ率(CPI)は、昨日発表されましたが、約8.5%ですね。
①実質金利 = ②名目金利(米1年債利回り) ー ③期待インフレ率(1年)
=1.34%ー8.54%
=マイナス7.2%
まあ、ぶっちゃけ、短期的には、ドルで持つと、マイナス7%/年ずつ
減価していくということです。ドル円の為替はどこかで修正されるでしょう。
さて、嘘をついているのは、10年先の期待インフレ率か、ゴールドの
価格、一体、どちらになるのでしょうか?難しいですね。
(ゴールドは、むしろ10年物ではなく、1年物の実質金利に反応している気がします)
ゴールドが嘘をついている、あるいは、別の思惑で動いていると仮定
少なくとも、ゴールドの実質金利は長短ともに理論上、ゼロです。
ドルを持つよりは、円、そして実質金利ゼロの金のETFというのが現時点での私の選択。
すると、本来は、一緒に動くはずの10年物の物価連動債(TIP)が
下がっていますので、そちらを少し仕込みたい気もしています。
株式を買い進める反面、こちらもちょこっとね。お金ないけど。
あと、米国株式ですが(私は、ものさしをゴールドとしています)
ダウ÷ゴールド(ダウゴールドレシオ)を見る限り、今のダウが、
ドットコムバブルとかに比べて、凄く高いかというとそういう感じ
でもないので、株式を買い進めています。インデックス初心者です。。。
(ダウゴールドレシオについては、リンク欄をご参照ください)
追記)聞くところによると米国ニューヨーク等では、年収1千円クラスの
ホームレスが結構いるようです。日本ではありあない、聞かない話です。
長期的には為替などで修正されていく気がしています。
投資におけるご判断は自己責任でお願いします。
では。